幼児英語教材・知育教材・知育玩具のいずみ書房株式会社のショッピングサイトです

いずみ書房
こんにちは (ログインは こちら)
ご利用可能ポイント:--

\3000以上配送料無料!着払い代引OK!

送料変更
商品検索
目的別検索

みんなのレビューはこちら

携帯サイトQRコード
Chaoone!は携帯電話でも
ご利用いただけます。

携帯にURLを送る

リンクについて

改訂新版 せかい童話図書館

送料無料
品番:  J800
商品名: 改訂新版 せかい童話図書館
商品価格:  29,376 円
point  1360 ポイント獲得( 5% )
数量:

特長①原作・原話を出来る限り忠実に再現!

何百年という長い年月を生き抜いてきた民話には、語り継いできた民族の時代背景、知恵、願いが込められています。そうした民族の遺産ともいうべき価値ある作品を、出来る限り忠実に再現しました。現代的にアレンジし、原作から逸脱した絵本がたくさん見受けられる中、それぞれのお話が本来伝えたい、意味、本質をしっかりととらえられる内容こそが、古くから伝わる理由です。

特長②手軽なコンパクト版

日本での絵本というと、週刊誌程のサイズで20~30ページのものが大半です。しかし、欧米では古くから、からだの小さな子どもたちには、洋服と同じように、体の大きさにみあった小型の本を与えるべきだと、コンパクト版の絵本が人気です。しかも、内容的に充実し、幼稚なつくりではありません。そんな欧米の絵本を研究し、各巻56ページの本格的な内容としました。また、巻末には、作品が生まれた背景や、絵本の与え方などを、両親向けに紹介しています。

特長③欧米諸国で人気の紙芝居スタイル

従来の絵本のように絵の中に文を埋める形式をとらず、右ページに絵、左ページに文を配して、子どもたちの目線を絵に集中させることで、紙芝居をみるような喜び、無限の想像力を引き出し、自分が話の中に入り込んでいく感覚が味わえます。また、文を引き立たせることで文字に興味を持ち、ひとり読みもしやすくする目的で、欧米諸国では、この紙芝居方式が教育的観点からも大変人気です。

特長④豊富な画種、16種の画材

幼児期には、まだ知らない広い世界を知らせることが大切です。そのため、絵の種類もパターン化されたものやアニメを避け、画種としては写実絵、童画タッチの絵、スーパーリアリズム手法の絵、日本画風の絵などを用い、また画材としては、クレヨン、水彩、油絵、カラーインク、ポリマカラー、石こう、切り絵、はり絵、版画など、多種多様な絵を取り入れました。

特長⑤バラエティーに富んだ外国・日本の童話52話

不思議な話、とんち話、こわい話し、悲しい話、わらい話、心うつ話・・・等、子どもたちの夢や希望をふくらませる童話52話を厳選しました。勇気、知恵、正義、優しい心など、幼児・児童期の豊かな情操と感性を育むみます。また、「みみなしほういち」「ほしのこ」「たまとり」など、これまでほとんど絵本に登場したことのない話も積極的に採り入れました。

全巻セット内容

  • 童話絵本40冊(各B6判・上製・56頁)
  • 化粧ケース入(H19.5×W33.8×D14.5cm)

童話タイトル

1. マッチうりのしょうじょ
2. ヘンゼルとグレーテル
3. みにくいあひるのこ
4. ぶんぶくちゃがま
5. つるのおんがえし
6. アラジンとふしぎなランプ
7. ゆきおんな
8. おさけのたき
9. いなばのしろうさぎ
10. かちかちやま
11. ドナウ川のようせい
12. はだかのおうさま
13. ブレーメンのおんがくたい
14. ほしのこ
15. ももたろう
16. はなさかじじい
17. にんぎょひめ
18. あかいくつ
19. うらしまたろう
20. かもとりごんべ
21. エメリアンとたいこ
22. おやゆびひめ
23. みみなしほういち
24. てんぐのかくれみの
25. シンデレラ
26. マーリャンとまほうのふで
27. たまとり
28. したきりすずめ
29. ながぐつをはいたねこ
30. 三びきのこぶた
31. かぐやひめ
32. さるとかに
33. アリババとどろぼう
34. ジャックとまめのき
35. しあわせのおうじ
36. きたかぜとたいよう
37. いっすんぼうし
38. あかずきん
39. しらゆきひめ
40. こうのとりになったおうさま
 
↑(13)ブレーメンのおんがくたい
↑(15)ももたろう
↑(24)てんぐのかくれみの
↑(25)シンデレラ
↑(39)しらゆきひめ
 

絵本ナビからインタビューを受けました!

1974年刊行以来、“ポケット絵本”として親しまれてきた童話シリーズの改訂新版、「せかい童話図書館」全40巻。 発売40周年を記念して、創刊当時編集長として制作にあたった、いずみ書房会長、酒井義夫さんにお話をうかがいました。ご自身の原点である多数の古書(貴重な本の数々!)をならべつつ、たっぷりとうかがうことができました。 昔話や名作童話に興味がある方、必見です。

何百年も語り継がれてきたお話に、出会わないなんてもったいない

───じつは絵本ナビのスタッフの、小学校1年生の子どもが『いっすんぼうし』を知らなくて……。 昔ながらの日本のお話を知らない子どもたちが、今はけっこういるのかもしれませんね。

もったいないですよね。「一寸法師」が物語として成立したのは500年以上前。指差太郎、豆太郎ともいわれ何百年も語りつがれてきたお話です。かつては、昔話をおじいさんやおばあさん、お父さんやお母さんの声で話して聞かせてもらうわくわく感といったらなかったと思うのです。
今は、絵本が好きでいろいろ読んでいるはずのお子さんでも、昔話やおとぎ話に意外と出会わないままとおりすぎて、大きくなってしまう、そんな時代になりましたね。

───「せかい童話図書館」には、日本の昔話もたくさん入っているのですか?

はい。『いっすんぼうし』はもちろん、五大昔話といわれる『かちかちやま』『ももたろう』『はなさかじじい』『さるとかに』『したきりすずめ』をはじめ日本の昔話・神話・伝説が17冊、外国の昔話やアンデルセン・グリムなど名作童話が23冊にまとめられています。日本と外国の作品両方をバランスよく織り交ぜています。
1974年に文庫版サイズの“ポケット絵本”としてスタートしましたが、昨年、もっと読みやすくという読者の方の声におこたえしてB6版サイズに拡大し、解説にも時代に即した手を加え、あたらしくなりました。


     新書よりひと回り大きいサイズです。ずらっと!40巻。

───40巻ずらっと並んでいるのを見ると、わくわくします! 上製本でつくりもしっかりしているし、コンパクトで軽くて子どもの手にはちょうどいいですね。
『ドナウ川のようせい』『エメリアンとたいこ』『みみなしほういち』『ほしのこ』『たまとり』……、あまり聞いたことがないお話もありますね。

『ドナウ川のようせい』はオーストリアの伝説です。『エメリアンとたいこ』はトルストイ、『ほしのこ』はオスカー・ワイルドの名作童話。『みみなしほういち』は小泉八雲が再話した日本の怪談、『たまとり』は四国のあたりに7世紀頃から伝わる伝説です。

───どんなお話なのでしょう? どれも読んでみたくなります!
中は、左ページが文章、右ページが絵という形式なのですね。文字はひらがなですか? 

数字は漢数字で、ルビがふってあります。それ以外はひらがなですから、ひらがなが読めるお子さんなら、好きなお話を自由に読むことができます。
左右のページで文章と絵を分けるのは“紙芝居スタイル”といって、創業当時わたしが感銘をうけたレディバード社(イギリスの児童書出版社)の文庫版絵本シリーズの形式にならっています。子どもたちは読んでもらうときは絵に集中して、そして文字が読めるようになったら文字に集中して読むことができます。
本文は56ページ。ひらがなの文章で、原作・原話になるべく忠実に書かれたストーリーを、たっぷりの絵でも楽しめると思いますよ。


『ブレーメンのおんがくたい』より

───ボリュームといい、内容といい、はじめての“ひとり読み”にもぴったりですね。

お母さん、お父さんが読んであげて、耳からお話を聞くことはとても大事です。ふしぎな話、とんち話、心うつ話、こわい話、かなしい話、わらい話……。耳から聞くことで、より想像力がふくらみ、子どもたちの心をわくわくさせふくらませるでしょう。
ですから、幼いうちから読んであげて、そのうちひとりで読むことができるようになる。その両方が大事で、両方のプロセスに対応しています。
読者のお子さんの年齢層をアンケートでおたずねすると、だいたい1〜5歳。未就学のお子さんがいらっしゃるご家庭が圧倒的に多いです。

───やはり、就学前に、昔話や名作童話に出会わせてあげたいと思われる方が、興味をもつのかもしれませんね。

原点になったのは、子ども時代の体験

───多数の定番作品の一方で、あまり知られていない名作童話が入っているのも「せかい童話図書館」の特徴だと思うのですが、ラインナップはどのように決めたのでしょうか。
たとえば、『ほしのこ』はどうして入れようと思ったのですか?


お宝本の数々…! 貴重な古書を見せていただきながらお話をうかがいました。

『ほしのこ』を知っている方は、あまりいらっしゃらないかもしれませんね。オスカー・ワイルドの作品のなかでは『しあわせのおうじ』にならぶ名作だと思います。 みなしごの美しい男の子が、ある日ぼろぼろの服をきた女の人に会う。その人は母親だと名乗るけれど「ひきがえるのほうがまし」といってしまいます。すると男の子の顔は、ほんとうにひきがえるのようになって……。後悔して母親をさがし3年のあいださまよううちに、心がきれいになっていく。最後はお母さんに会えて、男の子が王子だったとわかるお話です。

じつは、わたしが小学校にあがる前くらいの頃、教師をしていた父が、「学習室文庫」という小さな子向けのおはなし集を、毎晩寝る前に読み聞かせしてくれていました。今でもその独特の抑揚をはっきり思い出せるほど、ドキドキしながら父が読んでくれるお話に聞き入った経験が、自分のなかに深く刻まれています。
大きくなってからは、菊池寛が編訳した文藝童話集の「小学生全集」を読みました。わたしは7人兄弟の下から2番目でしたが、「学習室文庫」と「小学生全集」この2つのシリーズはわたしたち兄弟の子ども時代の宝物です。
『ほしのこ』は、これらのシリーズで読んで、印象が強烈にのこっていましたので、ぜひ40巻の中に入れたいと思いました。

───子ども時代に童話をたくさん読んでもらった経験が、原点になっているのですね。

おかげで本が好きになり、大学卒業後は出版社に勤めました。ポケット版サイズの童話絵本シリーズを作りたいと思ったとき、高校時代の同級生だった秋晴二さんが、当時、放送劇やコピーライターの仕事で活躍していたことから、一緒にやろうよと声をかけて創刊に加わってもらいました。彼と年がら年中話し合って、最終的に40巻のラインナップを決めました。
1974年にポケット絵本(現在の「せかい童話図書館」)を創刊したときの心の原動力になったのは、この子どものときの体験だったと思います。創刊前年に長男が、翌年次男が生まれ、わたしも息子たちに読み聞かせをしました。 「せかい童話図書館」に入れた『みみなしほういち』や『ほしのこ』は、息子たちにとってもドキドキする話だったようで、いったい何回読んだか数えきれないほどです。今は息子たちも父親になり、自分の子どもたちと一緒に「せかい童話図書館」を楽しんでくれています。

さまざまな種類の画法に挑戦

───40巻をならべてみると、絵のタッチが1冊1冊ちがいますね。
お話ごとにあえて絵の雰囲気を変えているのですか?

はい。子どもたちにさまざまな種類の絵を体験させてあげたいと、絵を描いた12人の方に相談しながら、画材や画法が多彩になるようにしました。小さな子どもたちには描き方も含めて、絵にはこんなに多様な世界があるのだということを知らせたかったんですね。
たとえば女の子に人気のおひめさまのお話でも『にんぎょひめ』は透明水彩、『しらゆきひめ』はアクリル絵の具、『かぐやひめ』はクレヨンに透明水彩を重ねて色をはじかせた独特の画法です。

───それぞれ印象がちがいますね。描いた方によって絵がちがうのはもちろんだと思うのですが、さきほど『ほしのこ』の絵と画家名を見たとき、えっ、『いっすんぼうし』と同じ方?と驚きました。同じ絵描きさんでも画法を変えているのですか。

『いっすんぼうし』と『ほしのこ』を描いた高山洋さんは、日本画家、高山無双さんの息子さんです。当時はまだ20代で若く、『ほしのこ』を油絵で、『いっすんぼうし』を版画で表現することに挑戦してくれました。
『いなばのしろうさぎ』も高山さんですが、これは貼り絵なんですよ。綿・糸など、多種の素材をくみあわせて表現しています。うさぎの白い毛に綿をつかってみようよ、というのはわたしから提案しましたが、高山さんもいろんな画法を試してくれました。


『いっすんぼうし』は版画

 


『いなばのしろうさぎ』の一場面


白いふわふわした繊維が見えます。毛並の感触が伝わってきそう。

───『かぐやひめ』を描いたのは梶秀康さんという方だそうですが、独特の色彩が美しく、目をひきますね。


『かぐやひめ』左が原画です。

侍たちが、月にむかって弓を引こうとする場面の原画。


色彩が美しい!

梶秀康さんは、クレヨンに透明水彩を重ねているのですが、聞いたところ、アイロンをかけてクレヨンをとかして、あの微妙な色彩効果をつくりだしているそうなんですね。梶さん独自の画法ではないかと思うのですが、くわしい方法は秘密だといって教えてくれませんでした(笑)。 梶さんもやはり当時20代後半の若者でしたが、セツ・モードセミナー創業者で水彩画の第一人者でもあった長沢節さんに師事したあと、フリーになったところでした。他に『マッチうりのしょうじょ』『ゆきおんな』『かちかちやま』『はなさかじじい』『あかいくつ』『したきりすずめ』『しあわせのおうじ』『あかずきん』を描いています。

───前見返しの裏に、使用画材が記載されているのも興味深いですね。 『三びきのこぶた』の画材は「石こう、透明水彩」ですが、石こうをどのように使ったのでしょうか?


『三びきのこぶた』より

石こうをひいた上に、絵の具で描くことで、凹凸感をだしているのです。立体感と透明感が出ていますね。
使用画材を掲載するようになったのは、途中からです。読者に、どんな画材で描かれているのか教えてほしいといわれ、当初はシールで対応していたのですが、問い合わせが増えて印刷表示するようになりました。カバーの折り返しにはタイトルとあわせて40冊の画材を一覧表示してありますよ。

───絵本を作る側も、読む側も、研究熱心だったのですね。

糸久昇さんは『ドナウ川のようせい』『エメリアンとたいこ』『こうのとりになったおうさま』を、当時まだ比較的新しい画材だったリキテックスというアクリル絵の具で描きました。
糸久さんはこの3冊を描いたあと、雑誌『詩とメルヘン』『いちごえほん』などを監修していたやなせたかしさんのところに絵をもっていき、その後、雑誌の挿絵の常連になりました。この3冊は、糸久昇さんのファンの方から問い合わせをいただくこともあるんですよ。

詳しい“解説”あってこそ「原作・原話に忠実」

───『あかいくつ』を子どもの頃読んだことがあるのですが、赤いきれいな靴に心を奪われたばっかりに、みなしご同然の自分を助けてくれた老婦人の看病もせず舞踏会へ出かけ、おどりだした足が止まらなくなってしまうお話ですね。首切り役人に、足を切り落とされる場面が、すごくこわくて、印象的でした。


『あかいくつ』の原画。『かぐやひめ』と同じ梶秀康さんの絵です。

一緒に構想を練った、秋晴二さんも、アンデルセンの童話のなかで『あかいくつ』はぜひ入れるべきだと主張していました。アンデルセンは、デンマークの貧しい靴屋の家で生まれました。童話作家としての地位を得るまでは、とても苦しい暮らしだったといわれています。『あかいくつ』のなかで、少女は、キリスト教の大事な儀式「けんしんれい(堅信礼)」に、いけないとわかっているのに赤い靴をはいていってしまいます。自分の欲望を抑えきれなかった少女のお話に、アンデルセンの当時の信仰心があらわれているのではないでしょうか。
足を切られても、少女はなかなかゆるされない。「もういいだろう」と思って教会にいこうとするたびに、切った足が赤い靴をはいたまま、おどりながらあらわれます。この描写は、アンデルセンが書いた原作どおり、ほぼそのままです。

───巻末の解説で、アンデルセン自身が、自叙伝のなかで堅信礼のためにはじめて靴をもらった嬉しさについて書いていたと知って、なるほど、ここから『あかいくつ』が生まれたのかと納得しました。
 

お話が書かれた国の、当時の時代背景、宗教観、常識といったものが、童話をとおして、子どもたちに伝わっていきます。こうした世界観を抜きにして、お話を表現することはできません。
子どもがお話の世界を体験するために、原話に忠実につくるのは大切なこと。そして、きちんと解説するのもまた大切なことだと思っています。

今、「残酷だ」と思われるものはあまり理解されないし、避けられる傾向にありますね。たとえば『三びきのこぶた』は、イギリス民話収集家のジェイコブズが19世紀末に発表して、世界中に広まったものですが、二匹の兄さんこぶたをオオカミに食べられた弟こぶたが、知恵をしぼってオオカミのたくみな誘いから逃れ、最後にはオオカミをにえ湯に落として退治する痛快なストーリーです。
ノルマン民族の侵入におびやかされるイングランド人の心情をあらわした話ともいわれ、スリルとユーモア、生きるたくましさと知恵がぎゅっと詰まっています。ダイジェストにして一部書き換えてしまうのでは、本当のおもしろさは伝わらないのです。


『てんぐのかくれみの』は各地に伝わってきた<とんち話>、『かもとりごんべ』は<わらい話>。

何百年という長い年月を生き抜いてきた民話や昔話には、語り継いできた人々の知恵や願いがこめられています。人々の遺産ともいうべき、価値のある作品だからこそ、できるかぎり忠実に再現したい。「なぜこのようなお話なのか」を、読んだあとに、親御さんがちゃんと子どもに話してあげられるような情報提供として解説があってこそ、「原作・原話に忠実なお話」を、現代に残していけるのだと思っています。

───あらためて巻末の解説を読み、こんなに古いお話だったのか!とびっくりすることもありました。
はじめて知ることばかりで驚きの連続でした。

いちばん古いのは、イソップ童話『きたかぜとたいよう』ですね。イソップは、紀元前6世紀の中頃ギリシャに生存した実在の人物といわれています。今から2500年以上前に生まれたお話ということになりますね。
『きたかぜとたいよう』にはイソップ童話が12話収録されています。1話ごとに絵の雰囲気もちがうので、お話といっしょに楽しんでください。

───わっ、本当ですね。こんなところにもこだわりがあるのですね。

子どもの心が成長する“一瞬”がある

───ひさしぶりに『あかいくつ』を読んで、当時子どもながらに、いろいろ感じたことを思い出しました。
大人になっても、印象的だったりこわかったりした絵本のことは、よく覚えているものですね。

こわいものを、きちんとこわく描くと、子どもはすごく覚えていますね。大人になるまで覚えています。
『みみなしほういち』は、ラフカディオ=ハーン(小泉八雲)が書いた怪談話で、もともと大人向けに書かれたものです。目が見えない琵琶法師の芳一のところに、夜な夜な平家の幽霊が来て、琵琶をひかせるため芳一を連れ出していく話。
長男は『みみなしほういち』を気に入って何度も読みたがったのですが、次男は、最後までこわくて聞けなかったんですね。耳をふさいで「やめて〜!」といって。

───お父さんの声で読まれると、よけいこわかったのでしょうね(笑)。

ええ。でも、いつだったか、次男がはじめて最後まで話を聞きとおせたときの、「ああ、こういうお話だったんだ」という納得とよろこびは、今でも覚えているそうです。
それはもう、心に残る一瞬だったのでしょう。たった一瞬で、子どもの心は大きく成長します。よろこびとともに、そのときの絵だとか、読んでいたわたしの声だとか、すべて覚えているそうですよ。

『みみなしほういち』は、日本画の画材で描かれています。絵をとおして、やさしい感じ、怖い感じ、楽しい感じ、かなしい感じをちゃんと表現する。そのためには、すべて同じタッチじゃなく、様々な絵の表現が必要です。
そして、こわいならば、こわいなりのちゃんとした解説も必要。「なぜこのようにおそろしいお話になっているのか」と。
琵琶法師はもともと目が見えない人がなることが多い職業でした。そういった史実にまつわる怪談話として、ラフカディオ=ハーンというギリシャ生まれの人物が、来日して島根の小泉節子という武士の娘と結婚し、節子から聞いた話をもとに、小泉八雲の名で40歳くらいのときに英文で書いた話です。せかい童話図書館のなかには、『みみなしほういち』と『ゆきおんな』が入っていますが、この2つがいちばん有名なお話ですね。

───(ライター):『ゆきおんな』と『みみなしほういち』をはじめて読んだ6歳の娘が、「せなかがぞくぞくっとした!」と真剣な顔でいっていました(笑)。すごくおもしろかったそうです。

『ゆきおんな』も『みみなしほういち』も、外国生まれの人物が書いた日本のお話として、やっぱりひとあじ違う雰囲気がありますよね。ラフカディオ=ハーンの力だと思います。こわいけれど、ただこわいだけでなく、人生を感じさせる哀れさや美しさ、世界観がにじみ出ているのは、さすがだなと思いますね。
この2冊は、原文の英語に直接あたって、文章の表現を確認しました。

───ありとあらゆる資料にあたって、「せかい童話図書館」全40巻は生まれたのですね。
最後に、これから読んでみようかなという絵本ナビの読者へ向けてメッセージをおねがいします。

40巻のラインナップを見ると、親御さんは1巻から順番に読んでいきたいと思ったり、昨日読んであげた本とは別な本を、きょうは読んであげたいと思うかもしれない。でも、どうかそのタイミングは子どもにまかせてあげてください。
子どもが1冊、気に入ったお話を見つけたとき、その子は想像力のつばさを広げて、わくわくして、読んでもらうのを心から楽しみにしています。その心を、親御さんは大事にしてあげてほしいなと思います。
こわい話を無理に最後まで読むことはないし、かといって、あえて避ける必要もないのです。子どもの様子を見ながら、子どもにあわせて読んであげてほしい。子どもの心は、一瞬で成長します。
お話をとおして、その一瞬に出会うことができたら、それはとてもしあわせなことだと思っています。
原作・原話に忠実、そして多様な絵と、ラインナップにこだわりぬいた「せかい童話図書館」をぜひ親子で楽しんでください。

───ありがとうございました!


記念にパチリ。

編集後記

「せかい童話図書館」をつくりたい一心で、31歳のときに独立起業したこと。幼い頃父親に毎晩お話を読んでもらったときのよろこびがスタートだったと、目を輝かせるようにして語ってくださった酒井義夫さん。刊行40周年をむかえたことに、特別な思いを感じていらっしゃるようでした。
約2時間半のロングインタビューのなかで感じたのは、昔話や童話の本を大事に作り続けていかなければ、今後ますます子どもたちは手にとる機会がなくなってしまう、残していかなければいけないという信念でした。
制作当時においても、原話に忠実にするために、日本の昔話・民話は各地方につたわってきたものを可能なかぎりすべて検証したうえで「せかい童話図書館」におさめる話を決めたのだそうです。

今では、幼いときに読んだこのシリーズが忘れられないと、多くの方がいずみ書房のホームページをたずねてくださる、親子2代で読んでくださっているのだと笑顔で話してくださいました。
「せかい童話図書館」全40巻を贈られたお子さんにとって、その出会いは、きっと一生の財産になることでしょう。
心に残る昔話・名作童話がラインナップに揃った、個性的な全40巻シリーズを、みなさんもじっくりご覧になってみてくださいね!

インタビュー:掛川晶子(絵本ナビ編集部)
文・構成:大和田佳世(絵本ナビライター)
撮影:所靖子(絵本ナビ編集部)


 

この商品をお求めのお客様はこんな商品もお求めになっています。

他のカテゴリ